レーザー加工可能な工業材料
合成物は、特性の異なる複数の材料を組み合わせることで、個々の特性よりも優れた特性をもつ新しい材料(合成物)となるように作られたものです。たとえば、炭素繊維強化材料をエポキシマトリクス材料に埋め込むことで、強度が高く軽量な構造用合成物が形成されます。ほとんどの合成物は、レーザー切断、彫刻、およびマーキングによって加工できます。
プラスチックは、押し出してシート状にしたり、より複雑な形に成形したりできる可鍛性の有機材料です。汎用プラスチックは安価で幅広い用途がある一方、工業用プラスチックは、高い強度や高い使用温度のような特定の性能要件を満たすよう開発されています。ほぼすべてのプラスチックをレーザー切断、彫刻、およびマーキングによって加工できます。
金属は熱と電気の伝導性が高い無機材料です。金属は、圧延によってプレートやシートに形成することも、鋳造または機械加工によってより複雑な形状にすることもできます。レーザーマーキングは、一般的に金属に適用されます。十分なレーザー出力があれば、レーザー切断と彫刻も可能です。
エラストマーは、変形させても元の形状に戻すことのできる特性を持った有機材料です。合成エラストマーは、耐摩耗性や化学的適合性などの特定のニーズを満たすように開発されています。
発泡体(フォーム)は気体ポケットを材料の中に閉じ込めることで製造されます。フォームは通常はポリマーから作られますが、セラミックや金属から作ることもできます。
ガラス・セラミック材料は、無機の非金属です。これらの材料には、硬くて曲がらず、壊れやすいなどの共通する物理的性質が数多くあります。
石や宝石などの天然素材の無機材料は、硬質な非金属鉱物です。宝石は1種類の鉱物で構成されますが、岩石は複数の鉱物の凝縮体です。
木や革などの天然素材の有機材料は、植物または動物から派生します。木はレーザー加工に非常に適した用途の広い材料です。
紙でできた材料は、湿らせたセルロースファイバーをまとめて圧縮してシート状にし、そのシートを乾燥させることによって作られます。
布地(織物)は柔軟性のある材料であり、繊維を織り合わせて作られるのが一般的です。繊維には、ウールや綿のような天然のものもあれば、ナイロンやポリエステルのような人工的なものもあります。