レーザー加工用の設計ファイルを準備する場合、要素の異なる2つの方法「ラスターモード」と「ベクターモード」があります。
ラスターモード
ラスターは、光学キャリッジを右から左/左から右へと往復させて、レーザー彫刻やマーキング、フォトイメージングといった加工用途に使用されます。
ULSのレーザーシステム制御ソフトウェアは設計ファイルを解析して、ビットマップ画像、テキスト、塗りつぶし領域などの要素をラスターオブジェクトとして解釈します。そして、ラスター加工のパターンを自動的に計算し、右から左/左から右への往復動作によって、以下のような塗りつぶし矩形を作製します。
ベクターモード
ベクターは、レーザー切断、スコアリングやマーキングに使用されます。この場合、レーザーシステムのX-Y軸モーションシステムが、光学キャリッジを加工形状のパス(経路)に沿って二次元に移動させます。
ULSのレーザーシステム制御ソフトウェアは、細い線をベクターオブジェクトとして解釈します。そして、レーザー切断、彫刻、マーキング加工用に二次元ベクターパスを計算します。