モーターが到達できる最高速度は、レーザーシステムの性能にほとんど影響を与えません。
これは、材料特性やカーブ/コーナーの数といった設計上の要因がレーザー加工速度を制限するためです。このためモーターは、ほとんど定格速度に達することがありません。
生産性の最適化を考える上で、モーターの最高速度よりも重要な要素は、利用可能なレーザーの総出力とモーションコントロールシステムにあります。
モーターは定格速度の100%に到達するか?
プラスチックス、木材、革といった厚い材料を切断する場合、切断速度はレーザーの出力によって変化します。
レーザーの出力を上げると切断速度は増加します。ですが、使用可能なレーザー出力が最大であっても、モーターが定格速度の100%に到達することはほとんどありません。
ユニバーサルのレーザー光源とRapid Reconfiguration™テクノロジーを利用することで、加工する各材料に最適なレーザー出力を選ぶことができます。
カットパスに応じた減速が必要
紙のような非常に薄い材料を切断する場合でも、モーターを100%の速度で操作するのは実用的ではありません。
モーターは、カットパスが方向(カーブとコーナー)を変える際に、チャタリングと振動を避けるために減速しなければなりません。こうした状況では、高度なモーションシステムの方が、モーターの最高速度よりも高いメリットを発揮します。
ユニバーサルのモーションコントロールシステムは、すべてのベクターパスを判断し、各パスのセグメントに最適な速度と加速度を割り当てる先進的なパスプランナーです。ユニバーサルのパスプランナーは、他のレーザーシステムと比べ、より優れた生産性を提供します。
2つのレーザービームで生産性を倍増
高速なラスターマーキングと彫刻は、エッジがぼやけるなどの品質低下を引き起こします。
ユニバーサルでは、2つのレーザービームを使用するSuperSpeed™テクノロジーによってこうした課題を克服し、品質を犠牲にすることなく生産性を倍増しています。